『収集』(スクベル) ※捏造設定注意 |
|
| ※スクアーロに気持ちの悪い趣味設定があります、注意して下さい。
「コレクションて楽しー?」 「楽しいわよ」 「どこら辺が?」 「そうね、好きなものが増えて行くとことか、 好きなものが溢れるとことか、 色々、眺めてても飽きないし」 「フーン」 「趣味として、楽しむものが無いなら、 手っ取りばやい分野よね、 集めることって」 「趣味ね・・・」 にんまり、笑うベルフェゴールの脳裏、 悲鳴と赤の広がりが浮かんだ。 「スクアーロも確か集めてたはずよ」 「・・・何を」 「結構、気持ちの悪いものだったわね」 「何?」 自分を棚に上げて、ルッスーリアは顔を顰めた。 「髪の毛よ」 「・・・」 「願掛けに収拾に、髪に纏わる執念、 よくわからないわね、変な宗教でも信仰してるのかしら、 瓶詰めに、気に入った敵とか、 別れた女とかの髪を、分けてラベル貼って、 大抵その持ち主、殺してることが多いわ」 「あいつよく女殺すよな」 「愛と暴力が混同してんのよ」 「じゃ、俺もいつか殺されんのかな」 「・・・」 「強さを追求するとこまではさ、 かっこいいのにね、あいつ、 生活に目を向けると案外俺とどっこいだよね」 「こんな部隊にいるんだもの、 皆どこかしらおかしくて変態よ」 「ししし、一緒にすんな、 俺は狂ってるだけだし」 「それもどうかと思うわよ」 「おっと、噂すればってね」 「・・・」 顔を上げて合図、ベルフェゴールの元、 歩を進めるスクアーロは、相変らず仏頂面、 最近では瓶詰めの髪の毛を眺める姿を見ず、 例の趣味は消滅したのかもしれないと、 ルッスーリアは考え、声を掛ける。 「今ね、趣味の話してたのよ」 「おまえ髪集めてんだって?ちょうキモイ」 「てめぇにだきゃ言われたくねぇ台詞だな」 「俺におまえが引くことばっかだから、 偶には俺がおまえに引くのもいいんじゃない、 おぞましぃぜぇ!」 「・・・」 「似てるっしょ、よく言うよなおまえ、俺に向かって! 死体の血とかでバシャバシャしてる時!」 「やだ、ベルちゃん無駄に血ぃ触るのあれほどよしなさいって! 最近じゃ病気とか、指に傷あったら移ることもあるのよ」 「甘いぞぉ、こいつ全身で血と戯れやがるんだぁ」 「まぁ、尚更ダメね」 「ししし」 「あれだな、てめぇ患ったら俺に言え、 殺させろ」 「・・・」 ふと気づけば指、スクアーロが愛おしげ、 ベルフェゴールの髪を梳いている。 ルッスーリアはそっと、目を逸らして溜め息をつく。
愛しければ愛しいほど、管理したくなる心。 相手の停止と共に、支配の可能になる悲劇。
END
| |
|
Friday, 26, Oct | トラックバック(0) | コメント(0) | ●ヴァリアー | 管理
|
この記事へのコメント投稿はできない設定になっています |