『ヴァリアーで人魚姫』―1 ※キワモノ |
|
|
人魚姫:スクアーロ 魔女:マーモン 王子様:ベルフェゴール 女王(王子の母):レヴィ 隣国の姫:ザンザス
語り:ルッスーリア
―
ある国の王子様が船で海の散歩を楽しんでいました。 空は快晴、心地よい風、王子様はご機嫌です。
ベル:・・・えっと、だって俺王子だもん
・・・えー・・・そこに大変、今までの天気が嘘のよう、 黒雲が渦を巻いてやって来ました、嵐です!
ベル:嵐の守護者だからね
・・・もう無理に喋ろうとするのやめなさい、ほら悲鳴、 これから大事な出会いのシーンよ!
ベル:あ゛はぁ~、波だぁ゛~
なんでそうなるのよ!
ベル:ざぱーん!(バックにビックウェーブ)
口で説明しなくていいの! 無駄にテンション高くないあんた? もう、っえーと、 ああ、何ということでしょう、王子は一人、 暗い海の中に!
ベル:え、嘘、ホントにこれ落ちるの?!無理、 俺泳ぎあんま上手くないって言うか、王子だもん、 無理だよっ、やだっ、無理無理無理!
GO!
ベル:あああああっ!!!
ザボーン!!! その音はまるで獲物を見つけた海が高く笑ったかのようでした。 王子は手足を(水に)絡め取られ身動きができません。 もがく王子、 いくら権力を持っていようと、 怪物(海)の手中、今は一人のか弱い少年・・・ 王子の意志に反し、 身体は素直に(水で)濡れていきます。 咥内にもそれ(水)は容赦なく侵入して来ました。
次々と(荒波に)蹂躙されていく王子の身体・・・
ベル:って何その卑猥な言い回し?!やめてよ!!
ああ誰か!誰か王子を助けて・・・っ!!
スク:う゛ぉおお゛い、出番かぁ? ベル:・・・うわ!? スク:助けてやるぜぇ王子様ぁ、おら゛ぁ、掴まれぇ ベル:何か取って食われそうなんだけど
人魚姫って言うより海の魔物よね
スク:黙れぇええ゛! ベル:・・・まぁいいや、これで助か・・・ スク:おい?
もがき体力を消費していた王子は、 疲れのために気を失ってしまいました。
スク:・・・
岸に王子を横たえて、 人魚姫は野獣のような目で王子を見つめています。
スク:野獣とか言うな! ベル:ん・・・ スク:・・・!
王子が起きる!
ベル:・・・ スク:っち
咄嗟に隠れてしまった腰抜けな人魚姫は何もせずにその場を去りました。 ひっそりと、王子への恋心を抱えながら、海へ一人帰って行きます。
マモ:ふむふむ、なるほど、種族違いの恋か スク:・・・
ここは深い深い海の中、王子への恋心を抑えきれなくなった人魚姫は、 とうとう魔女に相談をしに行きました。 噂では魔女は人魚が人間になれる薬を持っているといいます。
マモ:これが薬だよ スク:悪ぃな、助かるぜ マモ:(セリフが麻薬取引みたいで嫌だな・・・) スク:で? マモ:ん? スク:取扱い注意みてぇなことはどうした? 何か条件あったんじゃねぇか? マモ:ああ、王子をモノにできなかったら君、 泡になって死ななきゃ駄目だからね、 スク:・・・おう マモ:・・・
恐ろしい言いつけをされつつ、無事、魔女から薬を受け取り、 陸に向かう人魚姫、・・・これで人間になれる、 これで王子のお傍に、王子と愛し合うことができる、 王子の手を握れる、王子の頬を撫でられる、王子の腿を・・・
スク:・・・腿を?!
妄想膨らんだ?
スク:ひっかけかよ!!!
→2へ続く
| |
|
Saturday, 08, Jul | トラックバック(0) | コメント(0) | ●ヴァリアー | 管理
|
この記事へのコメント投稿はできない設定になっています |