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『愛すべき人たち』②(豪華破面キャストによる再現)



~愛すべき甘ったれ~(出演者:ウル、イール、仔ディ、仔グリ)

ウルキオラとイールフォルトは長い付き合いの友人関係であった。

この日、あるボランティア人員の資格を持つ二人は、

地域の『小学生かるた』公式大会に手伝いの要請を受け派遣されていた。

ここで、イールフォルトは妙な魅力を兼ね備えていることを忠告して置く。

本人の甘ったれ度も高いのだが7割方、

甘やかしてしまうこちらに責任があるようにも思えるのだった・・・

(昼に配られた弁当咀嚼中)

ウル:おい・・・

イール:なんだ

ウル:俺の弁当には確か魚は入っていなかったような・・・

イール:ああ、その魚骨があるんだ

ウル:(何時の間にこっちに入れた??)

イール:味はしょっぱくて良かったんだが骨は嫌いでな、

    ささったら嫌だからおまえにやるよ

ウル:・・・(黙って魚をつつく)

イール:うまいか?うまいだろうしょっぱくて、

    骨さえなければ食ってたんだが・・・

    ・・・どうだうまいか?

ウル:・・・ったくおまえは・・・(骨を取って返してやる)

イール:(素敵笑顔で)ありがとう・・・

ウル:・・・←何か癒されている

イール:豆があるな・・・←ウルキオラの弁当を見つめて

ウル:なんだ、豆が好きなのか?しょうがないな・・・

イール:豆・・・(嬉しそうに食べる)

ウル:うまいか?

イール:まぁまぁだ・・・(もぐもぐさせつつ)

ウル:はっ(そこで我に帰って)くそ・・・

イール:どうした?豆ならもう無いぞ?

ウル:・・・なんか俺、おまえに尽くしてる・・・

イール:そうか?

ウル:・・・

イール:そんなことよりそろそろ午後の配置に行くぞ・・・

『小学生かるた』公式大会午後は選りすぐり選手によるトーナメントが行われる。

(この選手たちの戦いは本当に凄い、小学生だからといってなめてはいけない)

その日、ウルキオラは壇上でマイクによる札の読み手、

イールフォルトは決勝、準決勝の審判、

という大役(?)を任されていた。

イール:おい読み手、

    発音にはくれぐれも気をつけろよ!

ウル:そっちこそ誤判に気をつけろ

そこで、ウルキオラとイールフォルトのもとに、

顔見知りの子どもたち(出場選手)が駆けて来た。

ディ:ウルキオラー!!←呼び捨て

ウル:おお

ディ:俺ねー、午後も出るんだよー、ずっと勝ちっぱー!すごいー?

ウル:すごいぞ、このまま優勝するかもしれん

ディ:へへー!じゃあ優勝したらウルキオラにこのホッカイロあげるねー

ウル:・・・朝からのやつか?

ディ:うん

ウル:馬鹿者、そろそろゴミになるじゃないか!

ディ:大丈夫だよ擦ってあっためれば使えるよ!

ウル:意味ない!カイロの意味ない!うけとらんぞそんなもの!

ディ:ひでぇー!!(キャッキャと笑う)

グリ:おりゃっ!!(後ろから飛びつき)

ウル:うわっ?!(グラついて)

グリ:馬!

ウル:重い・・・

グリ:眺め微妙、てめえ身長いくつだよー!

ウル:160-4cm・・・

ディ:素直に156っていえよ!

ウル:うるさい、

   あっちは(イールを指して)176,7だったと思うぞ、

   奴におぶってもらえ・・・

グリ:よっしゃ、うりゃーっ(駆けていく)

ウル:元気だな・・・

ディ:うん、若いからさ・・・※←小学生

その後、

戻ってきたグリが一言、

グリ:なんかあいつの手、凄い冷たかったぞ!

   俺のカイロ(すでにボロボロで砂が出てる)

   あげて来たほうがいいと思う?

ウル:・・・

グリ:なあ、あげたほうがいいか??

ウル:・・・奴の手はいつもああだ、

   気にしなくていい

   (というかたぶんそんなカイロ渡したら奴は暴れる)

グリ:でも・・・

ウル:いいから、早く試合コートに入れ

   (しぶしぶ去って行くグリの後ろ姿を見つめて)

ついに子どもまでもが奴の虜に・・・



恐るべき甘ったれ!



Thursday, 02, Feb | トラックバック(0) | コメント(0) | ●Allキャラコメディ | 管理

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